進研模試偏差値から見る近畿地区私立大の合格率 いよいよ入試シーズンが近づいてきました。これから一般選抜にチャレンジするにあたり、まずは去年の入試結果を振り返ることで、具体的な目標設定をすることができます。進研模試の偏差値をもとに、近畿地区の主な私立大学の「一般選抜 23年度入試合格率」を改めてご紹介します。

この記事はYouTube動画の要点をまとめたものになります。
※一部本記事と異なる部分がございます。ご了承ください。

23年度入試合格率「関関同立」

関関同立=関西大、関西学院大、同志社大、立命館大

■文系
2023年度入試の合格率は前年並の合格率でした。偏差値帯別の合格率を見ると、50台後半で39%となっています。関関同立・文系をめざす生徒の場合、偏差値50台後半をまずは目標に設定させるとよいでしょう。

■理系
文系と同じく合格率は前年並でしたが、理系では、偏差値50台後半で合格率52%、偏差値50台前半で32%と文系よりも高い数値が出ています。しかし、偏差値50以下を見ると16%にガクンと下がってしまいます。まずは偏差値50を目安に学習に取り組むようご指導ください。

23年度入試合格率「産近甲龍」

産近甲龍=京都産業大、近畿大、甲南大、龍谷大

■文系
2023年度入試では各偏差値帯において合格率が少し低下しました。2019年度と比較すると、偏差値50前後では20%近く上昇していますが、合格率は偏差値50台前半で41%と、安易な受験は禁物です。入試本番までの学習計画を立てるなど、しっかりと準備させる必要があります。

■理系
理系はここ数年、合格率の変動が小さく、安定した難易の出題が続いています。偏差値50台前半で58%、偏差値40台後半でも45%となっていますので、前向きな声かけで積極的なチャレンジを促すような指導が効果的です。

23年度入試合格率「摂神追桃」

※摂神追桃=摂南大、神戸学院大、追手門学院大、桃山学院大

■文系
偏差値35~50の学力層で合格率の上昇が続いており、2023年度入試でも偏差値40以上で比較的に高い合格率となっています。偏差値30台後半でも合格率が43%もありますので、十分にチャンスがある入試といえます。

■理系
文系ほど高い合格率ではありませんが、偏差値40台前半で52%となりました。ここ数年は合格率の変動も小さく、9月の模試の成績がE判定だったとしても、粘り強く取り組ませることで合格の可能性が高まります。

目標偏差値に到達するための目安得点【2023年度第1回ベネッセ駿台大学入学共通テスト模試より】

合格の目安となる偏差値を把握できれば、次は具体的に今どのぐらいの成績を取る力があればよいのかを知ることが大切です。本番の大学入学共通テストの結果との相関が現れやすい第1回ベネッセ・駿台模試での各偏差値の目安得点を参考に、目標得点を設定し次回模試に臨むようお声がけください。
2023.10.18