進研模試偏差値から見る首都圏私立大の合格率 いよいよ入試シーズンが近づいてきました。これから一般選抜にチャレンジするにあたり、まずは去年の入試結果を振り返ることで、具体的な目標設定をすることができます。進研模試の偏差値をもとに、首都圏の主な私立大学の「一般選抜 23年度入試合格率」を改めてご紹介します。

この記事はYouTube動画の要点をまとめたものになります。
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23年度入試合格率「早慶上理」

※早慶上理=早稲田大、慶応大、上智大、東京理科大

■文系
2023年度入試は各偏差値帯でいずれも合格率が上昇しました。具体的な合格率を見ると偏差値60台後半で30%、偏差値60台前半で18%、偏差値50台後半で11%、偏差値50台前半で6%となっています。早慶上理・文系を志望する生徒には、偏差値60台後半を目標にするようご指導ください。

■理系
理系の入試結果を見ると偏差値60台後半で合格率51%、偏差値60台前半で35%と文系よりも若干合格率が高めのようです。大学・学部によって難易が変わりますが、まずは偏差値60を目標設定させるとよいでしょう。

23年度入試合格率「MARCH」

※MARCH=明治大、青山学院大、立教大、中央大、法政大

■文系
2023年度入試まで合格率の上昇は続いています。偏差値60台前半で36%と、2019年度と比較すると10%近く上昇し、この傾向は偏差値50台でも同様です。MARCHを志望しているけど厳しいかもと考えている生徒には、本番まであきらめずに学習に取り組むようご指導ください。

■理系
理系は合格率の変動が小さく前年並でした。偏差値50台後半からの合格率が35%なので、まずは偏差値55を目標にして学習に取り組むようご指導ください。

23年度入試合格率「日東駒専」

※日東駒専=日本大、東洋大、駒澤大、専修大

■文系
文系では合格率の上昇が続いています。偏差値40台後半だと合格率10%程度だったところから、23年度ではなんと40%近くまで上昇しています。まずは偏差値45を目標に、学習に取り組むようご指導ください。

■理系
偏差値50以下の合格率はやや低下したものの、文系と同じく偏差値40代後半から50%以上の合格率です。進研模試の偏差値50以下でも十分にチャンスがありますので、9月模試でE判定だったとしても粘り強く取り組ませることが大切です。

23年度入試合格率「大東亜帝国」

大東亜帝国=大東文化大、東海大、亜細亜大、帝京大、国士館大

■文系
合格率が大きく上昇しています。総合型・学校推薦型選抜などの年内受験を考えている受験生も多いと思いますが、一般選抜だと偏差値40以下であっても50%前後の合格率です。10%程度だった19年度の入試と比べるとかなり合格率が高まっています。総合型・学校推薦型選抜だけでなく、一般選抜まで視野に入れて指導することで合格の可能性が高まります。

■理系
文系よりも若干合格率が低く変動も小さいですが、合格率は上昇しています。全体的な傾向は文系と同様ですので、一般選抜まであきらめずに対策に取り組むようご指導ください。

目標偏差値に到達するための目安得点【2023年度第1回ベネッセ駿台大学入学共通テスト模試より】

合格の目安となる偏差値を把握できれば、次は具体的に今どのぐらいの成績を取る力があればよいのかを知ることが大切です。本番の大学入学共通テストの結果との相関が現れやすい第1回ベネッセ・駿台模試での各偏差値の目安得点を参考に、目標得点を設定し次回模試に臨むようお声がけください。
2023.10.18