増える年内入試受験者…個別指導どうする? 「年内入試の受験者が増え、個別指導が追いつかなくなってきている…」このようなお悩みを先生方からよく伺います。今回は、そのようなお悩みに関するデータや取り組み事例、弊社でご支援できる教材をご紹介します。

文部科学省のデータによると、年内入試(学校推薦型・総合型選抜)で大学へ入学した学生の割合は、2022年度には50.3%となりました。2学期は小論文や志望理由書における高3生指導に追われ、かなり業務がひっ迫したという先生も多いのではないでしょうか。
このような状況から、「働き方改革を進めたい一方で、年内入試はどうしても個別指導にならざるを得ず、一部の教員にかなり負荷がかかっている状況です…」と語られるのは、私立高校の進路指導部長A先生。
また、公立高校の学年主任B先生からは、「低学年で探究学習を時間をかけてやってきたものの、進路学習にはいまいち繋がっておらず、志望理由を一から一緒に考えるような状態。非常にもったいないと感じています。」というお声も。
年内入試が広がる中、教員の負担をいかに減らしながら個別指導に力を入れていくか、また探究の取り組みをいかに進路学習に繋げていくか。そのカギとなるデータや取り組みをご紹介します。

大学が”学校推薦型・総合型選抜”で最も重視する力は?

全国の大学にとったアンケートによると、年内入試で重視する力は、学校推薦型・総合型、いずれも「明確な志望動機」である、といった結果となっています。
この背景には、「大学入学後に成長する学生の特徴」があります。
進研アドが2022年に実施した「入学者指導にあたる教員インタビュー」では、多数の教員から、
「学びに対する目的・目標意識が明確だと、入学後も成長する」という声があがりました。

明確な志望動機を持たせる役割を「探究学習」でも

高校側では、生徒の志望動機を高めるための様々な取り組みが、長年「進路学習」の中で行われてきましたが、総合的な探究の時間が本格スタートしてからは、「探究学習」にもその役割が期待されるようになってきました。
一方で、「総合的な探究の時間」を進路学習につなげるのは難しいとも伺います。
今年度開催したセミナーでのアンケート結果でも、「総合的な探究の時間」における進路指導部の関与について、「特に関わりはない」という回答が一番多い結果となりました。
そのような中で、「総合的な探究の時間」の活動の中に、意図的に進路学習の内容を組み込み、進路と探究の両方の視点から、自身のキャリアと向き合う授業をデザインしている大阪の私立H高校の取り組みをご紹介します。

    ◎取組み例◎
  • テーマ設定時にマインドマップを活用し、興味・関心のある領域を発見。
    →将来やりたいことの発見につなげる。
  • 自身が設定したテーマに関する先行研究調べる。
    →大学で学べる学問分野の発見につなげる。
  • 探究のプロセスを学ぶ授業のなかで、進路学習と探究手法の修得を同時に行う。
※取り組みの詳細は、本記事の最下部にあるURLからログイン後、ご覧いただけます。

進路・探究学習の一体化に向けたご支援

とはいえ、H高校のような取り組みを一から構築するのはハードルが高い…というお声もよくお伺いします。
ここからは、そんな学校をご支援するために誕生した『キャリアナビ』をご紹介いたします。
探究・進路の一体化、働き方改革を進めたい学校におすすめの教材です。

\キャリアナビってどんな教材?3分でまるわかり動画をチェック!/
【キャリアナビおすすめポイント】
■各校がカスタマイズ可能な探究活動・進路学習・思考表現の授業パッケージ
 ~年間カリキュラムを生成画面がサポート。各授業には教師用画面ガイド、授業導入動画つき。
■授業と連動して探究(課題設定)・小論文・志望理由書を添削(個別アドバイス)
 ~いきなり本番じゃない2段階式。一方的ではなく共感・改善・応援により「引き出す」。
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2024.03.08