2025年度入試 大学入学共通テストの問題考察 新教育課程への移行に伴い、2025年度入試より大学入学共通テストでも各教科・科目でさまざまな変更が予定されています。本記事では、過去4年間の大学入学共通テストの出題傾向や大学入試センターの公表資料などをもとにした出題考察の一部を紹介します。

【数学】試作問題における出題分野や配点の整理

数学Ⅰ・Aでは、「整数の性質」の出題がなくなり、全問必答となります。配点はこれまでと同様に数学Ⅰが60点、数学Aが40点となっています。
数学Ⅱ・B・Cについて、解答時間が70分になり、必答問題が従来の2問から3問に増えます。選択問題では数学B・Cの4項目の中から3項目の選択になります。解答する大問数が多くなる点が特徴です。
また、配点は数学Ⅱが52点、数学B・Cが48点になり、旧課程より数学B・Cの配点の比重が大きくなります。

【英語】共通テストの問題作成方針の比較

『「聞くこと」「読むこと」「話すこと」「書くこと」の総合的な英語力』という表現が追加され、言語活動について、「理解した情報や考えを整理したり,何をどのように取り上げるかなどを判断したりする力を重視」と具体的な例が明示されました。コミュニケーションを行う目的や場面、状況などに応じた、総合的な英語力が求められており、ベースとなる力は現行過程と大きくは変わりませんが、アウトプットする力がより求められていると考えられます。
リーディングでは文章を組み立てる力を問うような問題、文章を推敲するような問題など、「書くこと」の要素が求められる新しい傾向に対しては過去問題での対策ができませんので、模擬試験や問題集を通じた演習が有効になるでしょう。
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2024.07.08